Updated : 2006/2/2 木曜日
去る1月16日、17日の二日間にわたり、カノン工房のスタッフ向け音響講習会を公開致しました(初日は理論編、二日目は実践編)。広く参加を呼び掛けたところ、ホールの貸し館業務に携わる方など、勉強熱心な5名の方がご参加され、活発な質問がつぎつぎと飛び出し、大変有意義な講習会となりました。
カノン工房のパートナーであり、フリーで活躍されている長谷川Kさん(アンティークランプ職人としても活躍され、バーニーズ・ニューヨーク横浜店などの仕事もこなす多芸多才の音響さん)に講師をお願いし、テキパキと講習会は進んでいきました。
私もふだんは現場で機械を操作したりすることはないのですが、今後の仕事に役立つかもしれないと考え、参加しました。ケーブル巻きの奥深さや、音に関する知識など、一朝一夕では身に着くことのできない専門性。人間の耳は皆ひとりひとり異なっているのため、音響さんの仕事も千差万別であり、それぞれがオリジナルであること。この仕事の奥深さに畏怖の念がこみあげてきました。専門ではないとはいえ、軽い気持ちで講習会に参加したことが恥ずかしく感じられました。
音響、照明、舞台の誰ひとりが欠けても公演は成立しません。カノン工房の仕事は全部人でできています。(おばあちゃんに教えられました。「米つぶには88人の手が入っているんだよ」。入ってねーよ。とせせら笑っていた邪悪な幼稚園児時代。大人になったいま、この意味がわかります)
とはいえ、自分の血肉がカノン工房の仕事の一つとして組成され、機能しているものかと顧みますと、まだまだ胸を張れたものではありません。仕事のレベルが飛躍的にアップする呪文があれば、教えてほしいものです。
大好評の公開講習会。次回は照明編を検討中です。打診予定の講師はカノン工房のスタッフが親しみを込めて「爺」と呼ぶ、照明界の生き字引。築地小劇場時代の貴重な話が聞けるかも!? オファーにうなずいてくれるかは、いまだわかりません。(向井桃子)
お話と演奏/金子朋沐枝(女流尺八奏者)