Updated : 2006/2/13 月曜日
制作と製作って、何が違うんですか? 経費をねん出する人が製作者=プロデューサーで、公演の実現をめざして具体していく人が制作=マネージャーなんだと、僕は考えています。では、企画と制作の違いは? たとえば、企画は「思いつき」でも「なりゆき」でも企画=プランを練ることはできるけど……いや、むしろ、予定調和にならないためには、「思いつき」を大切にしたほうがいいかもしれません。そして、この企画を具体していくのが制作業務です。
企画は発想であり、制作は調整と事務。「夢」と「現実」の違いほどに、その性格は違うんだと、僕は思います。
アートマネジメントという言葉がありますが、芸術と社会のかけ橋となって活動する制作者にとって、企画と現場との調整はたいへんな作業です。でもとても有意義な、価値ある仕事だと思います。
関係者それぞれの役割を知り、全体をまとめる。
いま、この制作業務が、ファッションのように着飾った憧れだけの存在になっていて、実務能力が欠けている、いや、業務内容すら知らない人たちが、制作者として闊歩しているような気がします。
芸術活動の支援者であること。それが制作者であり、演出家や企画者、技術スタッフやお客さま、劇場スタッフと出演者とのパイプ役であることを自覚して、カノン工房は制作業務をしていきたいと、いつも僕自身に言い聞かせています。(鈴木英生)
お話と演奏/金子朋沐枝(女流尺八奏者)