Updated : 2006/5/9 火曜日
カノン工房チャレンジシリーズ vol.15 「20世紀のオランダから~クラリネット・バスクラリネットをめぐって~」の開催がいよいよ、今週日曜日となりました。つくづく、時がたつのは早いものです。この公演のプランができあがったときから短い秋、長い冬を超えて、新緑の季節になりました。その間に、3月にはカノン工房のスタッフが結婚して、お嫁さんが大阪から東京に来てくれたり、4月下旬にはカノン工房のパートナーである長谷川さん(アンティークランプ職人としても活躍されている音響さん)にはじめてのお子さんである優ちゃん(女の子)が生まれて、周囲がとたんにほわ~んとあったかくなったり。謎の審判ボブ・デービッドソンの陰謀や、近寄りがたいイチローのイメチェンぶり、一夫多妻本格ちょい不良オヤジなんかも、過去の出来事だなんて。「広島監督ブラウン 一塁ベース投げて退場」など、メディアではまた新たなニュースでひっきりなしです。
ところで、カノン工房の鈴木が現在代表をしているNPO法人アーツワークスが主催している事業のひとつに、アーツコンペティションシリーズ(通称アーツコンペ※)があります。
東京では2002年から始まったこのシリーズは、若手のトップランナーとして小さなからだに鞭を打って走り続けるダンスグループのほうほう堂さんや、日本でいち早くホーメイグループとして活動していた倍音’Sさんも過去に出演されました。また、マリンバ奏者の吉岡孝悦さんが、番外編としてピアノ演奏&朗読で参加するなど、楽しい出会いをつくりだしています。
とはいえ、始まってから4年。活動を継続させていくうち、コンスタントに出演希望があるなど、じわじわと浸透してきてはいます。しかしながらまだまだ、「知る人ぞ知る」試みであることに違いありません。昔の琵琶法師もストリートミュージシャンだったように、観客によって出演者が育てられる環境を整えてゆくことを目的のひとつとしています。そのためにはまた同時に観客のレベルアップ(というか、変化を楽しむ柔軟な姿勢、でしょうか)も求められてくるでしょう。
「20世紀のオランダから~クラリネット・バスクラリネットをめぐって~」に出演する鈴木生子(すずきいくこ)さん。多彩な演奏活動で、忙しい毎日を送る鈴木生子さんですが、このアーツコンペにも過去数回意欲的に参加されています。
いつだったか、鈴木生子さんに、質問してみたことがあります。どうして、こんなマニアックおよびマイナーな試みにあえて参加するのですか? ぽわ~んとした笑顔で自然に出た答えは確か「レパートリーを増やす機会と考えることができるし、目標になるから」。
アーツコンペの東京シリーズは、四谷のコア石響(こあしゃっきょう)で開催されています。周辺には迎賓館や有名レストランがあるここ、コア石響は鈴木生子さんのいわば、実験工房でもあります。
この石響で、日曜日の本公演に先駆けた今週木曜日11日、作曲家ローデリック・ドゥ・マンさんと出演者たちによるリハーサルを公開します。扱う題材はもちろん、ローデリック・ドゥ・マン作品「タッチ・アンド・ゴー」。バスクラリネット、ヴァイオリン、ピアノの曲です。作曲家の伊藤弘之さんが通訳も兼ねて登場します。どうぞお気軽にお越しください!(向井桃子)
※アーツ・コンペティションとは?
ア-ツコンペティションは、プロを目指すアーティスト、アートマネージャーと、NPO法人アーツワークスが協働して行っているプロジェクトです。
ジャンルの違う出演者・お客さまとが交流しあい、新たな価値観をつくりだす、斬新で意欲的な挑戦心にあふれた空間です。出演者のギャランティーはお客さまの投票で決定。入場料収入の2/3がアーティストに還元されます(1/3は制作費)。
ひとりの持ち時間は約15分。このわずかな時間、同じ条件下でジャンルの違うアーティストが表現します。アーティストの出演料は、みなさまの投票できまります。応援したいアーティストに、投票してください。投票と同じく大切なのが、コメントの記入です。辛口のあなたも、甘口のあなたも、ご意見番のあなたも。ぜひ、投票&コメント(記入式)で、アーティストを応援しにきませんか? 次回アーツコンペは6月26日(月)開催予定です。
(NPO法人ワークスのウェブサイト「アーツ・カレンダー」より引用)